100円均一で売っている商品に一手間加えて、本格的で実用的なノベルティグッズや、販売できそうな物が作れないか検討する3回目です。
1回目はセリアの黒ボール紙を使用してクリップとカット名刺を作ってみました。
2回目はダイソーのコルクコースターで名前入りグッズを作りました。
3回目の今回はアルミニウム名刺ケースにレーザー彫刻していきたいと思います
購入場所、価格
購入日 2019年4月
販売店 DAISO
メーカー (株)大創産業
価格 100円+消費税8円=108円(増税前)
アルミニウム名刺ケース
バーコード 4549892455995
発注コード 名刺入れ No.58
MADE IN CHAINA
商品詳細
パッケージ
アルミニウム名刺ケースパッケージ裏
名刺が約14枚収納できるようです。
パッケージの材質
台紙:紙
カバー:PVC
本体の材質:アルミニウム
本体の大きさ (約)高さ62㎜×幅94㎜×厚み7㎜
実測なので多少の誤差があります。
加工
素材がアルミなので、40Wの炭酸ガスレーザーでは表面のアルマイトを焼き飛ばして彫刻する以外の選択肢はありません。
40WのCO2レーザーは5㎜くらいまでのアクリルやMDFなどはサクサク切れるのですが、金属は一切カットできません。アルミホイルもダメでした。
先日、ダイソーの金色と銀色の折り紙でチビッ子にメダルを作ってあげようとしたのですが、金属のような被膜があるのか、半分くらいの出力で10回くらいやってもダメでした。
いつものようにInkscapeでデータを作ります。
Inkscapeはフリーでも高価なIllustratorやCorel DRAWに匹敵するドローソフトで優れているのですが、3㎜くらいアウトセットさせたパスを作ると何故か形が崩れてしまうので、2pxづつ細かくアウトセットを繰り返さないといけないのと、四角の角を1ヶ所だけ丸めたくても全部一緒に丸めることしかできないので、角を丸めたものと丸めてないものを合成したりしないといけないところなど、若干ややこしいところもありますが、Illustrator何ぞは確か8万くらいで買ったと思うので、フリーでここまで出来るのであればかなり優秀です。
話は戻って、94㎜×60㎜のドキュメントを作ります。
次に文字を入れフォントや大きさや位置を調整すればデータが完成。
データができたらレーザーで彫刻していきます。
実はそれぞれ違う時期に2個買って、良いパラメーターを探る為に1個使って実験して、かなり良好な結果がでたパラメーターで彫刻したのですが、個々の個体差があるようで2個目の本番は微妙にうまくいきませんでした。
イマイチ繊細な彫刻ができていません。1個目の実験ではかなり綺麗に彫刻できていたのですが。(思わず実験データを個人情報で彫刻してしまった為に掲載できません。)
少しでもレーザーが強すぎると完全にアルミの下地の部分が出てきてしまい、全部下地が出ればまだ良いのですが、場所によって中間の白い部分が線になって出てきてしまいます。逆に少しでも弱すぎると、中間の白い部分に表面の黒い部分が線になって出てきます。
ロットで仕上がりが違うのかもしれません。
ちなみに、黒以外も実験したのですが、黒なら1回で彫刻できるところが、他の色だと倍の出力で10回くらいやらないと彫刻できなかったので、今回の検証から外します。
検証結果
手間自体はマスキングテープなど貼らずに、買ってきたものをパッケージから出して、レーザー加工機にセットするだけなので非常に楽なのですが、個体差によるパラメーターの調整がかなりシビアなのでロスがかなりでそうです。
しかし、パラメーターがきちんと決まると、かなり繊細な彫刻も可能です。
まとめ
今の所は自分で使う用途になりそうです。同じ時期に複数買ってみて、そのロットが全部同じパラメーターで良いのであれば、そこそこの量を生産するのにちょうど良いかもしれません。もう少し検証が必要そうです。
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