以前からネットで見かけて気になっていたDAISOの6SMDの伸縮ランタンライトが、たまに行く他の大型店のDAISOに入荷していたので即座に購入してきました。
連続使用が約43~48時間になっているのですが、本当にそんなに使用できるのでしょうか?
近所のDAISOでは、大型店でも小型店でも売っていないようなので、地域によって売っている所と売っていない所があるようです。
明るさと電池の持ちのバランスが、今までのDAISOのランタンの中で一番良かったのですが、分解してみるとなかなか致命的な欠点がある事が判明しました。
購入場所、価格
伸縮ランタンライト 6SMD
EXTENDABLE LANTERN LIGHT
購入日 2020年5月
販売店 DAISO
メーカー (株)大創産業
価格 300円+消費税30円=330円
バーコード 4549131568332
300円ランタン 1
300 Yen Lanterns 1
MADE IN CHINA
パッケージ
パッケージ
パッケージ裏側
レビュー
連続使用の目安時間が約43~48時間※未使用電池の場合。となっていますが、本当かいな。
後で検証してみます。
商品カラーを確認してください。と、穴がありますが塞がっていてほとんど見えません。
でも安心してください。確認の穴は上にもあります。
しかし、ビニールで全く見えません…
そんな時の為に、確認用の穴は側面3ヶ所と上面1ヶ所の計4ヶ所あります。
今回はガンメタル色を購入してきました。
というか、ガンメタしか売っていませんでした。
パッケージによると、光束は約100LMで、ライトの色は電球色のようです。
電球色…?
やってしまった…ネットで見たのは白色のLEDだったような…?
白色LEDが欲しかったのに。
中身は、よく見かける伸縮式のLEDランタンの形です。
単三乾電池を使用するのでランタンとしては小型の部類ですが、単四乾電池を使うCOB 炎/白切替伸縮ランタンよりはかなり大きいです。
吊るしたりして使用することもできるようになっています。
持ち手を上にして引き上げると、発光部が出てきます。
COB 炎/白切替伸縮ランタンとは違い、上の部分は蓋になっていて開けることができ、
予備の単三乾電池や、へそくりなどを収納できます。
単三乾電池はスペース的に4本入りますが、4本入れると蓋は閉まりません。
伸縮ランタン自体が単三乾電池3本駆動なので、3本入れられれば十分です。
収納時の大きさですが、高さが約12.3㎝で、
直径が約8.5㎝でした。
伸ばした状態の本体の高さは約18㎝で、
持ち手を上にして伸ばした全体の長さは約25㎝でした。
以前のCOB 炎/白切替伸縮ランタンと比較してみます。
左が今回の6SMDの伸縮ランタンライトで、右が以前のCOB 炎/白切替伸縮ランタンです。
COB 炎/白切替伸縮ランタンはコンパクトだったので、より大きくみえます。
伸ばした状態での比較です。
裏の蓋を開けて電池を入れます。
AA×3なので、単三乾電池が3本です。
電池の接触する端子は金メッキということはあり得ませんが、黄色いメッキ処理です。
単三アルカリ乾電池も一緒に購入しておきました。
どこかの某有名メーカーの乾電池とよく似たデザインですが、DAISOの5本100円の単三アルカリ乾電池です。
光束が100LMらしいので、これ1個でメインの照明に使用するのは難しいですが、思ったより広範囲に光が照射されます。
2~3個あったら普通にキャンプに使えそうです。
SMDのLEDのチップは下向きに取り付けられているのですが、リフレクターがちゃんと効いているようで、横から見てもかなり眩しいです。
しかし、どう見ても白色LEDに見えますが?
以前のCOB 炎/白切替伸縮ランタンと比較してみます。
写真では判別しにくいですが、白色LEDのCOB 炎/白切替伸縮ランタンと比較すると確かに少し黄色っぽいです。しかし、単体で見ると判別できないレベルです。
かなり白色LEDに近い電球色LEDと言っても良いのではないでしょうか?
電流は770mAと、なかなかの電流が流れているようです。
テスターが送料込みで75円と、100%騙されると思って買ってみたら普通に送られてきたDT-830Bという怪しさ満点のテスターなので、正確かどうかは分かりません。
普通に買っても500円くらいです。
点灯時間を調べる実験をしていきます。
とりあえず、1日中見ていられないので、あり合わせの物を使って実験装置を作りました。
構想1日、制作1時間30分という膨大な年月をかけて、ほとんどネットで調べて開発した、(他人の)技術の粋の結晶の実験装置。
その名も「電圧が3Vを切ると、ストップウォッチのスイッチをサーボが押してくれる装置。」です。
まず、この装置の心臓部分となるのは、4~5年前に購入してほとんど使ったことのない、Arduino UNOの互換機のマイコンです。
ATmega328自体は使ったことないですが、話のネタに購入したものです。
本家は3000円くらいするようですが、互換機は当時本家の半額くらいで購入しました。
マイコン自体も4~5年ぶりくらいで、今までPICマイコンをアセンブラで使っていたので、電圧を調べる動作とサーボを動かす動作がたった28行くらいのプログラムで動くことにビックリです。(シリアル出力をしなければ25行くらい?)
PICのように面倒なバンク切り替えなどしないで良いのです。
ストップウォッチは10年以上前に2級建築士の製図の試験練習用に購入したDAISOの100円のものです。
おかげさまで、当時は作文は無かったので、作図だけなら2時間30分で木造の図面を描けるようになりました。
伸縮ランタンの電圧が3Vを下回ったら、昔ラジコンヘリで使っていた8gサーボをArduino UNO互換機が動かして、ストップウォッチを止めてくれるという仕組みです。
いやー、このサーボの位置の微調整に30分くらいの時間を費やしました。
固定は両面テープです。
勿論、電源もDAISOの500円モバイルバッテリーです。
単三アルカリ乾電池を入れて実験開始です。
伸縮ランタンライトのスイッチを入れます。
その時の電圧は4.16Vでした。
4時間を過ぎてもサーボの動く気配が無いので電圧を調べてみると、なんと2.98Vでした。
実験装置は動作しなかったようです。
やはり、無負荷の実験を1回やっただけではダメだったようです。
(装置を止めようとして動かしたらサーボが動作しましたが、微妙にズレてストップウォッチは止まりませんでした。)
4時間20分で電圧3Vくらいでは、明るさはそれほど衰えていません。
邪魔な実験装置をどかして、そのまま7時間49分まで点灯させましたが、1日目の実験はこれで終了です。
電圧は2.78Vになっていました。
明るさも結構落ちてきました。
伸縮ランタンのスイッチもOFFにします。
実験2日目です。
一晩置いたので電圧も3.01Vまで回復していました。
14時間経過しました。
電圧は2.7Vになっています。
22時間34分経過しました。
電圧は2.64Vになっています。
流石にちょっと暗くはなっていますが、手元をちょっと照らすくらいには十分使えます。
2日目の実験はここで終了。
実験3日目です。
やはり1晩置いたので電圧が2.68Vまで回復しています。
ストップウォッチは24時間までだったようで、いつの間にか1時間26分になっていました。
24時間+1時間26分で25時間26分経過です。(たぶん。)
ここでトラブルが発生。
ストップウォッチが消えています。
流石に10年以上前のものなので(電池は1回交換しています。)、接触が悪くなってしまっていて、たまに消えてしまいます。
とりあえず、編集前の写真のExif情報の撮影時間で時間を計算すると、29時間29分経過しているようです。
電圧は2.63Vです。
35時間48分経過したところです。
電圧は2.61Vです。
写真では明るく撮影されてしまいましたが、かなり暗いです。
更に35分経過して、36時間23分になったところで本日は終了です。
電圧は2.6Vでした。
実験4日目に突入です。
ストップウィッチの調子が良さそうなので、またストップウォッチを使います。
スタートの段階のLEDを点灯させた時の電圧の写真を撮影し忘れました。
無負荷の状態での電圧は3.09Vです。
3時間12分経過したところです。
36時間23分をプラスすると、39時間35分です。
電圧も2.6Vを下回ってくると、ほぼ実用レベルではない明るさです。
4日目9時間3分でそろそろ面倒くさくなったので終了します。
延べ45時間26分点灯させたことになります。
電圧は2.56Vでした。
暗闇で手元を照らすくらいの光量くらいしかありませんが、一応点灯はしています。
よく頑張りました。
よく見ると、やはり電球色LEDか?
最近、家BBQで使用している秋葉原の某店で800円で購入したUSB充電式のランタンと比較してみます。
型番に30Wとあるので、本当かどうかは不明ですが30Wクラスのものだと思います。
数時間しかバッテリーが持ちませんが、結構明るいです。
普通の1泊キャンプだと、はっきり言ってそれと仕事用のこれでそこそこ十分です。
伸縮ランタンの単三アルカリ乾電池も新しい物に入れ替えました。
白色LEDのUSB充電式のランタンと比べると、やはりちょっと黄色がかっています。
COB 炎/白切替伸縮ランタンと6SMD伸縮ランタンライトと秋葉原で800円の充電式USBランタンを並べてみました。
明るさはUSB充電ランタンには敵いませんが、40時間の点灯時間があれば災害時に役に立ちそうです。
ここまで来たら、中身も見たくなるので分解してみます。
※分解や改造することによってメーカーの保証などが無くなり、故障や火災の原因にもなりかねないので、真似をする場合は自己責任でお願いします。
まずは電池を入れる面の4つの小さなネジを外します。
すると電池を入れる部分が外れます。
しかし、そこにはスイッチと電線しか見えません。
制限抵抗や定電流ダイオードなどは見当たりません。
基盤側にあるかもしれないので、分解を続けます。
電池を入れる部分を外して、本体側を見るとナットがありました。
反対側の収納スペース側がプラスネジになっているので外します。
すると、このように分解されます。
6個のSMDのLED面には抵抗などはありませんでした。
何と、LEDの裏面にも抵抗などはありませんでした…
分解した状態でLEDを点灯させてみます。
直視すると目が痛くなるくらいの眩しさがあります。
770mAの電流が流れていたので、SMDのLED1個当たり約128mAの電流が流れていることになります。(テスターの数値が正確であれば。)
少し点灯させた後、LEDの裏側を触ったら超熱くなっていました。
かなりの発熱がありそうです。
これだけの発熱があったら、ヒートシンクなどがあったほうが良いのでは?
LEDの寿命が気になります。
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まとめ
実験では連続使用をしていないですが、パッケージにあるように40時間以上はLEDが点灯しました。
但し、40時間くらい経過していると、周囲を少し照らすくらいの明るさしかありません。
問題は、制限抵抗や定電流ダイオードなどが入っていない事と、LEDの発熱の問題です。
専門家ではないのでよく分かりませんが、電圧的に抵抗が入っていなくて大丈夫なのでしょうか?
どちらにしても、LED自体はかなりの発熱があるようです。
ネットの情報では購入時期によっては抵抗の入っているものもあるようなので、とりあえず家に大量にあるセメント抵抗と小型のヒートシンクを追加したらかなり安心できるかな?
充電式だと急に使用する時に充電が間に合わないので、入手性の高い単三アルカリ乾電池が使用できるのは、やはり魅力的です。
明るさが必要な場所では、新しく発売された36COBランタンBIGのほうが電池の持ちは悪いですが調光もできて便利です。
おすすめ度
そのまま使用するとちょっと不安だが、300円だったらもう1個買ってしまうかも。
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