お刺身は薄めに切ってあるのが好みなので、サクで買って自分で切っているので、100均の刺身包丁って使えるのかどうか、ダイソーの刺身包丁を買ってきてみました。
しかし、少し手を加えると生でカットするとグズグズになってしまうサーモンを薄く切れる実力を持っていることが判明いたしました。
恐るべし100均包丁。
購入場所、価格
刺身包丁
Sashimi Knife
購入日 2020年9月
販売店 DAISO
メーカー (株)大創産業
DAISO INDUSTRIES CO.,LTD.
価格 100円+消費税10円=110円
バーコード 4994163294856
包丁 No.36
Knives No.36
MADE IN CHINA
パッケージ
パッケージ
パッケージ裏側
レビュー
本体の刃がステンレスで、柄がポリプロピレン製になっています。
見た目の高級感はありませんが、そんなに安っぽくもありません。
1000円くらいで普通に売っていてもおかしくないような感じです。
そもそも、刺身包丁(柳刃包丁)が100円の時点でビックリですが。
柄も表面に凹凸があって滑りにくく、思いのほか握りやすいです。
ピンぼけしましたが、開封したままの刃は切れなくはないですが、粗い砥石で研いだようにギザギザです。
そして、他の100均包丁でも見慣れたGalaxyの文字が薄めにレーザーマーキングされています。
冷凍食品などの固いものに使用しないでください。と、注意書きにあるので注意してください。
長さは全長で約31㎝で、
刃の部分の長さは約20㎝でした。
とりあえず、そのままの刃ではちょっとあれなので、その辺にあった砥石で研いでみますか。
素人が適当にやるので、プロの方はやさしく見守っていただけると幸いです。
新品で刃こぼれなどもないので、中くらいの砥石から研いで刃に角度を付けていきます。
刃先から「かえり」が出るまで研ぎます。
かえりとは、研ぐと裏側に出るバリのようなものです。
撮影するのにカメラを片手に持っているので指を当てていませんが、実際に研いでいる時は右手で刺身包丁を持って、左手の指を刃の研ぐ部分に添えて研ぎます。
力は入れないで、角度を一定に保って研ぎます。
角度は15度くらいが良いようですが、兎に角その角度を一定に保つのが難しいところです。
最終的には刃全体にかえりが出るまで研ぎます。
裏側から見たところです。
写真では見えにくいですが、かえりが出ています。
出たかえりを取ります。
刺身包丁の裏側のかえりの部分をさっと砥石で軽く撫でるようにすれば良いです。
中くらいの砥石なので、まだまだ研いだ部分は曇っています。
続いて仕上げの砥石で研いでいきます。
中くらいの砥石の時と同じように、刃先から研ぎ始めて全体にかえりが出るまで研ぎます。
仕上げの砥石なのであまりかえりが出ないのですが、微妙に指先に引っ掛かる感じを感じ取ってください。(かなり適当。)
これも裏側を砥石でサッと撫でるようにしてかえりを取ります。
段々と曇りが取れてきました。
最後に更に細かい仕上げの砥石で最終仕上げです。
この砥石は詳細不明ですが、何故かドブ臭いです。
これまた他の砥石と同じように刃先から先に研いでいきます。
最終的に全部研ぐのですが、研ぐというより磨くような感覚です。
ここまで研げてくると、鏡面加工のようにデジカメが反射して写り込むほどピカピカになります。
かえりはあまり感じ取れませんが、サッと裏側を撫でるように研いでおきます。
最後の最後に小刃付けをします。
小刃付けとは、簡単に言ってしまえば刃の角度を2段にする事です。
薄くなっている刃の先端にもう1段角度を付けることによって、切れ味が長持ちするようになります。
やり方は簡単で、普通に研ぐときより更に包丁を立てて研ぐだけです。
今回は45度くらいに立てて研いでみました。
写真ではほぼ判断できませんが、よーく見ると刃のピカピカになっている研いだ部分の先端に、もう1段角度が付いています。
かなり立てて研いだのでかえりが出ていますが、最後のかえり取りは砥石ではやりません。
ここがポイントで、平らな板の上などに新聞紙を敷いて、そこに軽く擦るように刃を両面当てて最後のかえり取りをします。
ここで丁寧にかえり取りをしないと、折角頑張って研いだ作業が無駄になってしまいます。
包丁を砥石で研いだのにあんまり切れねーな!って時がたまにあったのですが、どうやらここで失敗していたようです。
研ぎ作業が終了。
写真写りは悪いですが、研いだ部分は日本刀のようにピカピカです。
刃を刺抜きルーペで拡大してみると、先端に段が付いているのとノコギリのようにギザギザになっているのが見えます。
通常の包丁は顕微鏡レベルで見ればギザギザに見えるようなので、ルーペレベルでギザギザに見えるようだと研ぎ失敗か?
研ぎ直しても同じ状態なので、材質の問題かもしれません。
100均以外の包丁は、ルーペで見ても先端はツルツルでした。
こんな便利な砥石もあるようです。
砥石は面直しが必ず必要になるので、これと同じようなダイヤモンド砥石を使っています。
(うちのは#300と#1000)
とりあえず何か試し切りをしてみましょう。
晩飯をブリしゃぶにしようと思って包丁を研いだのですが、スーパーに行った時間が遅かったのか、刺身用のブリが売っていなくて、刺身用のワカシのサクは売っていたのですがしゃぶしゃぶにするほど脂もなく、更に巨大なサクだったので刺身で食べきれそうもなかったので、晩飯は変更してパパのおつまみ用にチリ産刺身サーモン(サク)139円を買ってきたのでそれを切ってみます。
普通に切っても面白くないので、そぎ切りで切ってみます・・・か!?
な、何だこの刺身包丁は!?・・・ちょっ、超切れるではないか!!
本当に100均の包丁か!?
いや、Galaxyってマーキングされているから間違いなく100均包丁だ。
やはりちゃんと研げていたようです。
生のサーモンをこれだけ薄く切っても、全く崩れないでスーっと包丁が入っていきます。
(包丁で切る技術があれば)もっと薄く切れそうです。
お皿の文字も透けて見えます。
よく考えたらお刺身で食べようと思っていたので、フグみたいに薄く切る必要はありませんでした…
お皿の模様もスケスケです。
急遽スモークサーモンに予定変更。
調子に乗って全て薄切りにしてしまったし、今からソミュール液に漬けておくのは面倒なので、いつも通りハーブソルトで味付けします。
ハーブソルトをゴリゴリかけて、
時間の都合上扇風機で表面を強制乾燥させます。
表面はちゃんと乾燥させないと、美味しい燻製になりません。
表面の乾燥が終わったら、こいつの出番です。
ハンディーフードスモーカー!
こんな感じのヤツね。
今回のチップはダイソーでもセリアでもなく、桜のチップにしたかったので、余っていたSOTOのさくらチップです。
キャプテンスタッグの火消し壺の準備もOK!
薄切りにして表面を乾燥させたサーモンをビニール袋に入れて、フードスモーカーのホースを突っ込んで輪ゴムで口を閉じます。
煙が漏れると比較的大惨事になるので、しっかりと閉じてください。
準備ができたらスモーカーのスイッチを入れてチップに点火します。
あっという間に煙が袋に充満しました。
煙が袋いっぱいになったら速やかにスモーカーのスイッチを切って灰を火消し壺(灰皿でも可。)に放り込み、それと同時にホースをクリップで止めます。
スモーカーはあまり長時間火を点けておくと、中のアルミのファンが熱で溶けて変形してしまうので、袋に煙が充填できたらすぐに止めましょう。
そのまま1時間放置して煙を落ち着かせます。
1時間ほどして袋の中の煙が見えなくなってきたらクリップを外して中の空気を出します。
1回のスモークでは風味が弱いので、もう1回スモーカーをホースに接続して火を点けて追いスモークします。
また煙が充満したらスモーカーを止めて、クリップでホースを止めたらまた1時間ほど放置します。
1時間ほど経過したら中身を取り出してスモークサーモンの完成。
食べるには出来立てより数時間置いた方が美味しいです。
今回は普通にお皿でスモークしましたが、汚れがメラミンスポンジなどでないと落ちにくくなるので、使い捨ての紙皿やアルミホイルなどを使用したほうが良いです。
とりあえず試食タイム。
うん、あれだ、あれ。
薄く切り過ぎだな。ここまで薄く切らなくても良かったかも。
味はかなり良いね。というより、油断するとチビッ子に全部食べられてしまうヤツだ。これは。
塩気はチビッ子用に薄くしてあるけど、パパはワインが欲しくなります。
まとめ
刺身包丁だけではないですが、100均の包丁も砥石できちんと研いであげると、下手な2000~3000円くらいの包丁並みに切れるようになります。
流石に耐久性などは高い包丁より劣るかもしれませんが、こまめに研げば100均包丁も侮れません。
以前より研ぎの技術がかなり上達してきたので(切る技術は何故か一向に上達しません。)、友人などが来た時にうちのよく研いだ100均包丁を貸してあげると、切れすぎてしまうようでかなりの確率で手を切ります。
刃物研ぎも奥が深いです。
おすすめ度
あ、100均の砥石だけは粗すぎるので止めておいたほうが良いですよ。
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